人生が輝く魔法の家計簿

家計簿は、一日一日の自らの投影。何をどんな風に入手したかを考え直すためのツールです。それを使いこなし、お金との関係を円滑にする。魔法の家計簿は、手持ちの金額にかかわらず自らを幸せにする魔法です。

家計簿を愛のリストにするために。

家計簿をつける時、わたしは金額よりも、項目?費目?(これの正式名称ってなんだ?ここでは費目で統一します)の方を優先的に見ます。もちろん、使った金額は大事です。当然、残額も大事。

 

けれど、それも踏まえた上で、わたしはあえて費目を優先的に見ます。なぜなら、費目とは、今日の自分が選んだモノのリストだから。

 

家計簿やお小遣い帳などのお金にまつわる帳面をつけているときって、購入した時の事を思い出しませんか?わたしは付けながら結構思い出します。それを購入したり、そのサービスを買ったりしたその時々の事を詳細に。

 

例えば誰かに会って、一緒にお茶を飲んだときに感じたこと。それが楽しい思い出ならいいんですが、嫌な事があったりしたら、付けながらめっちゃそれを思い出して後悔します。


他には、今は足りてるけど特売だったからというだけで、ついつい買ってしまったりとか。後で見直してみて、あれ?なんでこんな物買っちゃってんの??と思ったり。食べないのに安いってだけで勢いで買ってしまい、いつまでも食べずにそこにある、みたいなお菓子とか。今でも部屋の何処かにありそうです。

 

むしゃくしゃしたから、苛ついたからという理由で、ケーキの食べ放題やスーパーの袋菓子などを大量に大人買いしてやけ食いしたり、ビュッフェなどで食べ過ぎたりや、普段は呑まないお酒を買ってきて、無茶な飲み方したり、ということを、以前はずいぶんやりました。

 

健康に不安があるから健康になりたい一心でサプリメントを十数種類購入して飲んでいたり、毎日会社で仕事するのが辛くて、それを紛らわすかのように大袋のチョコレートを1日1袋半づつ開けてたり、など。

 

今思えば、そこまで我慢しなくても良かったのに。やめちゃえよ、と思うことも多々ありました。振り返って考えてみると、そういう事をするときは大体、何かを我慢して無理に頑張っていた時だったように思います。

 

無理に頑張っているから、このくらいいいじゃないか。
頑張ってるんだから、ご褒美しないと。

とか考えないとやっていられなかったし、実際に体壊すほどの無理をしてました。

 

サプリ大人買いして飲んでたときは、広告やCMなどで言われているような、広告やCMを作る側が持っている完璧な健康的なイメージや美しさの基準と自分を比べて

「あたしはダメなんだ」

と信じてしまい、

「あんなふうにならなくちゃ」

と思い込んで、あれもこれも必要・・・と思って買い込んでました。

他人の中にある価値観に合わせる必要もないんですが、当時はそこまで考える余裕もなかったように思います。実際、そこまでサプリメント購入して飲んでも、変化はありませんでしたし、むしろ、胃が荒れて気持ち悪くなり、却って体調を崩してましたもん、あの当時。

 

この事も、もう数十年以上も前のことなので、今は笑って言えるようになりました。


こうして振り返ると、嫌な出来事の後やネガティブな出来事の後ほど、無駄にお金使って憂さ晴らしをしていように思えますが、見方を変えると


間接的にお金に八つ当たりしてるのと同じなんじゃΣ(゚∀゚ノ)ノ

 

という事に気づき、事実と向きあい、家計簿つけながらアイタタタ・・・になったことが一体どれだけあった事か。

 

使った金額とだけ向き合っていた頃はこんなことは思わず、金額だけ見て

 

「無駄遣いした」と思い、

 

「次回からこういう遣い方は止めよう」

 

と決意して同じことを繰り返す。ということは結構な頻度でありました。が、ここまで、お金を使った出来事や原因に対して向き合うことはありませんでした。

 

けれど、費目に優先順位を置き、使った金額と向き合ったときに見えてきたのは、お金というものに投影していた自分の価値観や信念でした。

 

お金は大事に、と言いながら、振り返るとずいぶん乱暴に扱ってきたな、と恥ずかしながら思います。そしてそれはとどの詰まり、自分への虐待だな、と。自分をそういう風に、自分で扱ってきたって事なんだなぁと。

 

家計簿の費目。日々つける家計簿の費目で、ここまで振り返りが出来るって事が、まず一番の驚きでした。

 

これを愛のリストにするのか。
それとも、虐待記録にするのか。
その他があるのか。

 

それ自体が自分次第なんですよね。お金と自分に八つ当たりせず、生き方そのものを変えていく。当然、一朝一夕で簡単には変わりません。

ですが、日々続けるものだからこそ、日々の中で考えて実行するから習慣化しやすい。
そして、自分が選ぶ基準も変わるから、当然生きやすくなるし心も楽になる。

 

それを選んだ自分と向き合い、正直になり、嫌なことそのものを止めていく。
つまり、それを選んだ根幹を変えていく。勇気がいるように思えても、小さいところから振り返り、見つめ、考える事が大事なんじゃないかな、と思います。

 

わたしは、それを約1年続けました。

 

日々の事なので、家計簿をつけながら考える事も、買うときに考えることも、いつの間にか習慣化しました。付き合いをやめた人も結構な数いますし、嫌なのに習慣化している事も、ずいぶんと止めています。

 

止められると楽な事って本当に多いですよ。止めたぶんだけ、本来やりたかったことや我慢してきたことに、いろいろをかけられるようにすればいい。

今はそんなふうに思います。